「芝浜」 古今亭志ん朝(3)

41yiMm7Q1nL

前回からの引き続きで、「芝浜」の聴き比べです。
前回の三木助師匠のとは対局にあるのが、古今亭のバージョンだと思います。
ある意味、せっかちな展開です。
何故なら、芝の浜でのシーンがないのです。
「芝浜」と言いながら、肝心の財布を浜で拾うシーンがないのです。
原作というか、元々は財布も拾うシーンがあるはずですが、それを敢えて削ぎ落とした、新進気鋭な脚本構成と言った感じでしょうか?

まず、一般的に勝五郎という名で登場する主人公が、古今亭では熊五郎です。
そして、熊五郎がしぶしぶと家を追い出されたかと思うと、すぐに慌てて帰ってくるシーンに繋がるわけです。
浜での話は回想として語られるものの、実にサラリとしています。

拾ってくる金額は50両です。

ここでまたリアルさの検証ですが、慌てて戻ってきた熊五郎が、「早く起こしやがっただろう」と妻を責めるわけですが、自分だったらそんなことではなく、「金拾ったよ」というのが、らしいのではないかと思いました。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です