「らくだ」 古今亭志ん生(5)

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冒頭に演目を喋ってしまいます。
「えー、『らくだ』という噺で」
志ん生師匠にはありがちな導入です。

本来この噺の冒頭は、らくだの兄貴分がいろいろと悪態をついて屑屋を脅かし、月番のところに遣いに出すくだりがあるのでが、今回は屑屋が月番のうちに交渉に来たところから始まります。
ですから、初めてこの噺を聞く人(あまりいないと思いますが)は、最初に誰と誰が会話しているのか、分からないのでは、と思います。

この口演は途中、屑屋が悪酔いし、立場が逆転して、らくだの兄貴分に絡むところまでです。

今回のCD音源は「NHK落語名人選(82) 五代目 古今亭志ん生」です。
収録されている演目は、
 ・稽古屋
 ・後生鰻
 ・らくだ
 ・巌流島
の4つです。
このブログでも、以前「稽古屋」を取り上げました。

「大工調べ」 古今亭志ん朝(3)

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「江戸っ子は 皐月の鯉の吹き流し 口先ばかり はらわたは無し」
江戸っ子ではない私でも、なかなか好きなフレーズです。
この言葉が出てくると、あれでしょう。
そう、「大工調べ」です。

扱います音源は「落語名人火21 古今亭志ん朝13 黄金餅/大工調べ」です。

この噺は、やはり棟梁の啖呵が聞きものですね。
実に爽やかな啖呵、加えて棟梁の男気。
志ん朝師匠のリズミカルな口調、最高です。

与太郎は意外に腕の良い大工。
侮れません。

「粗忽長屋」 柳家小さん(5)

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柳家のまさにお家芸と言える滑稽噺です。
談志師匠の出番の代演で出てきたと、そのようなことをマクラで語っています。
加えて、他の人が忙しくて、自分のところに回ってきたと言ってます。

粗忽者の例として出てくる、向こうからやってきた人が誰だか分からず、挨拶すると、「てめえの兄貴だ!(親父だ!の例もあり)」いう小噺も出てきます。

そもそもの噺はそのままに、けど名人が他と違うのは、フラと言いますか、クスグリのうまさにあるようです。

今回取り上げた音源のCDは、「昭和の名人 古典落語名演集 五代目柳家小さん 十三」です。
収録根多は
・笠碁
・粗忽長屋
・長短
の3つです。