「笠碁」 柳家小さん(5)

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この録音は受賞祝い公演ということで開催されたもので、勲四等旭日小綬章と自身マクラで話をしています。
ということで、1985年のものと思われます。

ちょっと登場人物と展開を整理しておきましょう。
出てくるのは、近江屋と相模屋。
舞台となる場所は近江屋で、この近江屋が待ったを掛けます。
一方、雨の中、笠をかぶって家を出、近江屋に出掛けて行くのが、相模屋です。

この「笠碁」、クライマックスには雨が欠かせませんが、これは梅雨ではなく、秋の長雨のしとしとと降る感じのものだと、聞いたことがあります。
確かにそう思って聞いた方が、すっきりですね。

噺の中に、銀行やコウモリ(傘)という言葉が出てきますので、比較的新しい時代設定のようです。

今回取り上げた音源は、キングレコードの
「昭和の名人 古典落語名演集 五代目柳家小さん 十三」
この「笠碁」のほか、「粗忽長屋」と「長短」が収録されています。

「粗忽長屋」 柳家小さん(5)

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柳家のまさにお家芸と言える滑稽噺です。
談志師匠の出番の代演で出てきたと、そのようなことをマクラで語っています。
加えて、他の人が忙しくて、自分のところに回ってきたと言ってます。

粗忽者の例として出てくる、向こうからやってきた人が誰だか分からず、挨拶すると、「てめえの兄貴だ!(親父だ!の例もあり)」いう小噺も出てきます。

そもそもの噺はそのままに、けど名人が他と違うのは、フラと言いますか、クスグリのうまさにあるようです。

今回取り上げた音源のCDは、「昭和の名人 古典落語名演集 五代目柳家小さん 十三」です。
収録根多は
・笠碁
・粗忽長屋
・長短
の3つです。

「将棋の殿様」 柳家小さん(5)

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先代の小さん師匠の話題で、当時ある若手の弟子が「よし、稽古をつけてやる」と師匠に言われたら、剣道の稽古の相手をさせられたという話を聞きました。

この場合、確かに師匠の方が強いのでしょうが、何かの弾みでも弟子が師匠に打ち込むことはできないでしょう。
というわけで、そんな設定にピッタリの噺です。
「将棋の殿様」という演目で、残念ながら、私は他の師匠でも高座での口演は聴いたことがありません。 確認してみたら、柳家小里ん師匠の口演をとある落語会の楽屋で聴いていました。

とある将棋の好きなお殿様、けど全く強くなく、むしろヘボ将棋。
家臣たちを相手に、駒を取ろうなら、「無礼者!」と一喝し、ルールなんてあったものではない。
しかも、負けたら鉄扇で頭を叩かれるとあって、家臣コブだらけの状況に....。

音源CDは、「コロムビア創立100周年記念!落語決定盤 五代目柳家小さん ベスト」より